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太志くんの映画デブー

中学2年冬のことだった。ぼくは亀島中学に転校した。
同時にクラスからどっと笑い声がする。
家庭の事情でよく引っ越すのだけど、その度に毎回こうやって笑われた。
それもそのはず。転校生を期待していたクラスには豚みたいな体型のおデブが入ってきた
だけ。そりゃあ、みんな笑うに決まっている。
でも転校の多いぼくは、結構転校には慣れっこだった。
毎度やることなのだけど、学ランとその下のシャツをちょっとだけ捲ってへそを出して、ぼく膨れたお腹をみんなに見せつける。そして、タヌキのマネをしてお腹をポンポン両手で叩くのだ。これには敵対心も失せて、全員が大笑いすると言う訳だ。
「なんだよーあいつ」
「あははは、おもしれー」
ぼくも楽しくなってみんなが飽きるまで繰り返す。先生が、もういいからと言ってまたみんながどっと笑った。
「名前は、野本太志です。太いから、太志です」
またゲラゲラ生徒たちは笑う。先生ももうぼくのキャラをわかったのか大笑いだ。
デブは童顔だってよく言われるけど、自分で思うのもなんだが、ぼくもそうかもしれないなんてよく思ってしまう。
だって、よく小学生に間違えられたし。元々背も低いのもあるかもしれないが、地下鉄は子ども料金でも大丈夫だ。
その分、いろいろいじられるが、ぼくも楽しんで友達とじゃれ合う。どこに転校しても同じ楽しい毎日だった。

そして、その日の休み中。
ぼくはさっそく人気者だった。数人の男子生徒が笑顔でほっぺを軽くつねってきた。
「やめろよ〜」
ニコニコしながらぼくは手を払う。お腹や胸も触られた。
「デブ太志~」
「何百キロだよ~?」
なんて。
「触るな〜玩具じゃないぞー」
そう言って笑うぼくが面白いらしい。それでもすぐにみんなと仲良くできて、ぼくは安心して転校初日を終わらす事ができた。

帰り道、友達と帰ってからぼくはふーっとため息をついた。
寒いのに汗をかいていた。冷や汗だろう。さっと拭って、自分の部屋にこもった。
(ここが、一番落ち着く…)
ベッドで寝転がりながらぼくは今日のことを思い出した。途端に恥ずかしくなる。
そう、本当はぼくはもの凄く人見知りなのだ。幼稚園の頃なんて誰とも話さず、一人で砂場で遊んでいた子どもだった。
けれど家庭の事情でよく転校させられ、ぼくはある日このままじゃダメだと気づいた。
友達といっても毎回僅かな付き合いだ。人見知りだからといって、そんな短い付き合いを無駄にしちゃいけない。
そんな思いから生まれたぼくの行動は、人を笑わすこと。よくお笑い芸人などに自分と似た体型がいて、体を活かして人を笑わせているのをよく見かける。
さすがに芸人たちのように全裸にはなれないが、それでもお腹くらいなら見せれる。そう思ったのだ。
いわゆる腹芸なのだろう。ただ無論、自分の体に自信がある訳でもない。笑いを取る為にお腹を見せるなんて始めの頃はすごく緊張した。けれど、毎回クラスに恵まれてみんな笑ってくれ、ぼくはどんどん持ちネタを増やすことができたのだ。
持ちネタの一つに豚のマネというものがある。
今日は学校ではやらなかったが、これは結構ウケるのだ。
やり方は至って単純。豚のように四つん這いになって、女子生徒のお尻を追っかけ回すのだ。女子はスカートを押さえて悲鳴を上げて逃げ回り、男子はぼくや女子の姿を見て笑う。
やりすぎると後で、女子から本気で殴られるので注意が必要だ。
あとは赤ちゃんのマネ。床にお尻をついて足をバタバタさせ「だぁ、だぁ」と喚く。童顔のぼくならではの特技と言ったところか。
「太志ってプライドねーよな」
前の中学の友達にそう言われた。
「失礼な、メチャメチャあるぞ!!だぁ。だあ!!」
やりすぎると引き笑いをされるのでこれも注意が必要だ。
そんな訳で、ぼくはこのキャラクターを作ってからどこの学校へ行っても誰とでも仲良くできたのだ。
先生からも通知表に、「クラスを明るくしてくれる生徒」と書かれ、お母さんを安心させていた。

そして、それは。転校してから一週間程過ぎたある日のことだった。
帰る時間になりぼくはトイレに行って用をたしていると、同じクラスの席の近い晴彦という生徒がトイレに入ってきて、ぼくの隣の便器に立った。
「お前人気者だな」
「いや~それほどでも」
ぼくはへらへら笑う。晴彦は茶髪ヘアーで一見危なそうな雰囲気に見えて、まだ話したことがなかった。ぼくが豚のマネをして女子を追いかけているときも、たまにチラッと僕の方を見ながら、特に笑っている様子はなかったのである。
席が近いながら、いつ話せばいいのか自分も様子を伺っていた。
だが、不思議と晴彦は積極的にぼくに話しかけて来た。お陰でぼくはだんだんといつものように調子を取り戻すことができた。
「女子も言ってたぜ、結構かわいいって。お前小学生みたいだもんな。顔とかも」
「いや~人気者はつらいよ~」
ぼくは片方の手で大げさに頭をかくふりをした。今のは地味に嬉しかった。
(可愛い…やっぱりそうなんだ)
すると突然晴彦はぼくのものを覗き込もうとしてきた。
「あ…」
ぼくは腰を便器に押し付けて隠す。
「もしかして、おデブくん、君まだ生えてないんじゃないかい?」
下ねた系の冗談は苦手だったけど、ぼくは何とか頑張って対応した。
「あはは、まだまだ~ツールツル」
「へ〜」
晴彦が不気味に微笑んだ。
ぼくは、まだ振ってないアソコを引っ込める。
「あのさ」晴彦は徐に切り出した。
「俺さ、地域の映画サークルに入ってんだけど、主役いなくてな。…太志やんないか?」
「映画サークル…?」
突然の話にとまどう。
「幼いやつが、いいんだよね。主人公。お前ぴったしだからよ」
「主人公!!?ぼくが…!!?」
「そうそう」
「えー、でも。ぼく、演技無理だよ?」
主人公と言われ素直に喜んでしまったが、それでも改めて考える。前の学校で演技部とか言うのがあったが、大勢の前で堂々と演技をしている生徒たちはどんな気持ちで舞台に立っているのだろうかと不思議に思ったくらいだ。
うーん。とぼくは腕を組む。でも、主役か…。
悪くないと思った。みんなにちやほやされるのは嫌いじゃなかった。むしろ大好きだ。
けれど、やっぱり内心恥ずかしいのは隠せない。
答えを決めれないでいると、晴彦は「じゃあ、他の人に頼もうかな〜」と呟いた。
ん〜。また迷う。早く決めないと、おいしいところを他の生徒に持って行かれるかもしれない。
(よっし!!)
ぼくは腹をくくったようにポンッと手でなく、お腹をを叩いた。
「やってやろう!!」
「おお、そう言ってくれると嬉しいぜ。イケデブちゃん」
晴彦が微笑む。
「まぁぼくかっこいいから仕方ないよね~?」
ぼくは頭を掻いて晴彦に向かってそう言うと、晴彦はその答えに答えることなく、「じゃあ明日授業後誘うわ」とだけ言ってトイレを出て行った。
「オッケー」
ぼくはまた、ふざけてまたタヌキのまねをした。今度は誰も見ていなかった。

その日の夜は興奮して何だか寝付けなかった。明日のことを考えるとすごくどきどきして胸が高鳴るばかりだった。映画を撮ったらみんな見るんだろう。ヒーローものだったら主人公だから、女の子たちを助けて最後にほっぺにキスされたりして。んふふ。
一人でぼくは布団の中でニヤニヤ笑った。
そしたらもっと人気者になれて、すっごくちやほやされるんだろうな。
次の日、約束通りぼくは放課後晴彦くんと一緒に映画サークルへと向かった。
学校を出て、地域の施設へとたどり着く。学校の体育館を小さくした様な場所だった。あまり誰も使われていないところに踏み込むと誇りの臭いが鼻についた。
(本当にこんなところで部活やってるの…?)
と、疑問が浮かぶくらい汚いところだった。
部員は思ったよりすくなく5、6人程度だった。
小学生くらいの背の子が2人。そして晴彦と同じくらいの背の子が一人。多分、同い年かと思った。ぼくよりは身長はあるのだけれど。
あとは、多分大学生の人だろう。その中で女性もいたが、あまりいい印象は受けなかった。(悪いけど)
そんな思いでの始まりだった。
「じゃあ、太志。自己紹介して」
太志と呼ばれるとみんな一斉に驚いた顔をぼくに向ける。予想通りだった。
「マジで太志なの?」
「まんまやん」
特に驚くことはない。いつも通りの反応だ。もちろん緊張を隠し、いつもと同じようにお腹を出してタヌキのマネをした。反応はいまいちだったかもしれない。笑ってくれたが教室とは雰囲気が随分違った。みんな大人の雰囲気を感じさせた。小学生も冷めた目でぼくの方を見つめている。
「この子が、お前言ってた転校生?」
晴彦が背の高い男にそう聞かれ、はい。と答える。
もう説明してくれたらしい。少し安心する。
ぼくの方を向いて、「小石です。よろしくね」と彼は笑ってくれた。ぼくは即座に微笑んだ。
「緊張とか、しないの?」
「ぜ〜んぜ〜ん」
へらへらぼくはふざけたように言って笑う。何だか雰囲気が教室と随分違ってシンとした感じだったが、ぼくは焦っていると思われないようにいつものように呑気な口調で受け答
えを始めた。
「なんか、陽気な感じでいいね。この子」
「はは、太志はクラスのムードメーカーですからね」
晴彦がそう言ってぼくはえっへんとお腹を突き出した。小石さんは「おぉ、やる気満々だねー」と言ってぼくのお腹をポンッと叩いてくれた。
「じゃあ内容はきいてるかな?」
小石さんはぼくに尋ねた。ぼくは首を振る。
「何だ知らないのか?言わなくて大丈夫か?」
ちょっと心配そうに小石さんは晴彦に尋ねる。
「太志なら、ぶっつけ本番でも大丈夫ですよ」晴彦が笑ってそう言った。
「なあ、太志」とぼくの肩を組む。
「もっちろん」
ぼくは大げさに胸を張った。サークル内でまた少し笑いが起きた。
「じゃあ早速移動すっか」
何も聞いていないぼくはよくわからなかった。ただ、ぼくは彼らについていく。階段を下りて他の部屋へと入ると、そこにはまるで本物の映画のセットの様にベッドが置いてあった。
「す、すげー!!」
初めての撮影所でぼくは嬉しくなって声をあげる。だが、周りは忙しくなった様だ。小石さんがあれこれと他の人に指示出し始めた。
「じゃあ太志くんはこのパジャマに着替えて、そこで寝てて」
「えっ!!?」ぼくは驚いて顔をあげた。
(ここで?)
もたもたしていると「もしかして太志恥ずかしいとか?」と、晴彦に言われそうで、ぼくはさっと着替えて布団の中に滑り込むようにはいる。
着替える時に小学生にブリーフを見られたかどうが、少し心配だった。
それに、一人だけパジャマというのは少しだけ恥ずかしかった。
だが、そんな恥ずかしさも消すくらいの屈辱の撮影がこれからぼくを襲うことになる。
「じゃあおい!!始めるぞ用意しろ」
すると男の人がいきなり水を持ってきて、布団をめくった。
ぼくの寝ている身体が露になると。突然、彼はぼくの下半身にかけた。
「わぁっ!!」っと思わずぼくは悲鳴をあげる
「どうした?」
周りの緊迫感がぼくに伝わってくる。
「どうしたっ?」晴彦が慌てて近寄ってきた。
そこでぼくもやっと状況を理解する。お漏らしする役なんだ、と。
「太志、今日時間ないから先輩たちも結構ぴりぴりしてんだ。お前失敗したとき、怒られるの俺だからさ。お願いだよNGなしでお願いできるか?」
「わかッ…………………た」晴彦の言葉にぼくは弱弱しく言葉を返す。出させてもらってる身だ。これ以上何も言えなかった。
それからの撮影は朝起きてぼくが布団の中を見てきょろきょろするシーン。
「じゃあそこで、そうそう太志くん上手だよ。もっと辺りを見渡して。誰かにバレたら大変だからね。中学生でオネショなんて」
小石さんの声に大勢が笑う。苦笑いしながらぼくは演技に集中する。
「よし、じゃあそこで脱いでみて」
……え?
ぼくは小石さんを振り返る。小石さんも「え?」と言った表情をぼくに返す。
「どうしたの?」
改めて小石さんがぼくに尋ねた。
「あ、あの…ここでですか?」
「うん、早くね」ぼくはさっき履いたばかりのパジャマのズボンをもう一度脱いだ。
「パンツもだよ」
晴彦が苛立った様にそう言ったのが聞こえた。
「う、え…?ぱ、パンツも?」
ぼくは顔を赤らめて、あたふたした。周りを見つめる。全員が白い目でぼくを見つめている。女性の人も苛立った様な様子。
もうぼくに残された道はなかった。パンツのゴムに手をかけた。晴彦に嫌われたくなかったし、度胸がないやつと思われるのは嫌だった。
ベッド側(みんなに対して後ろ)を向いてゆっくりとぼくはパンツを脱いだ。なんだかちょっとクスクスと笑い声が聞こえたような気がした。気のせいだと思いたかった。
こんなの、本当に撮影なのだろうか。お尻なんて映して。昔のB級映画じゃあるまいし。
だが、カメラは回っている。次は、父親が部屋に入ってくるシーン。父親が部屋に入ってきておねしょを発見してしまう、という内容、らしい。ぼくは脱いだパンツとパジャマを股間に当てて、みんなにお尻を見せる様な格好でその場に立ち尽くしていた。次の指示を待っているのだ。それだけでも恥ずかしい。
すると、スーツ姿の一人の男が部屋に入ってくる。すぐに父親役と理解した。
「学校始まるぞちびデブ!!!!」
彼はぼくの前に来ると、股間覆っているぼくの丸い頭を引っぱたいた。
「ご、…ごめんなさい」
台本には無かったけれどついそう言ってしまう。そもそも台本なんてもらっていない。シーンごとに勝手に指示をもらっているのだ。
もちろん、ぼくはそこでカットがかかるかと思う。
けれど、なぜかまだカメラは回っている。
「中学にもなってなんだ!!!!これは!!?」
突然男がぼくの手からズボンとパンツをひったくった。
「あ…………」
ぼくは固まる。
誰にも見られたくなかったものが、とうとうみんなの前で露になってしまった。小学生たちの笑い声が聞こえた。
口だけ動かして「ちっせぇ~」といっているのがはっきりと見える。
慌てて手でアソコを抑える。もちろんこんなシーンなんて聞いてない。
すると先輩はいきなりぼくをひざの上に抱えた。ぼくの体は先輩に持ち上げられて、先輩のひざの上でうつ伏せになった。
晴彦たちの方にぼくのお尻が丸見えになる。
「ああっ!!?えぇ!!?うわあ!!!!」
変な悲鳴をあげてしまい、ぼくは足をばたつかせる。
次に何をされるのか、わかった様な気がしたからだ。いや、それは考えるだけでも恥ずかしい。気が狂いそうなくらいに。
「お仕置きだ」
先輩が陰気な声でそう囁いた。
そして次の瞬間。ぼくのお尻に痛みが走った。
お尻たたきが始まったのだ。
ピシャン。ピシャン。
ぼくの大きなお尻を叩く音が部屋に響く。
ピシャン。ピシャン。
「いやだ、いやだああ!!」
ぼくは顔を真っ赤にしてさらに足をバタつかせた。撮影だということは分かっていても、あまりの滑稽な格好を晒されたぼくの体には本気で力が入ってしまう。しかし、男の力には敵わなかった。
ピシャン!!ピシャン!!
ぼくは必死で目を瞑って恥ずかしさをこらえた。聞きたくない音だけが部屋に響いていく。
恐る恐る目を開いて辺りを見ると、大勢の人たちはニヤニヤぼくの姿を見つめているのがわかった。もちろん年下の子まで。デブのこんなところを撮れるなんてみたいな顔でニヤニヤ口元を広げて笑っている。
ぼく一人だけ、下半身裸でみんなにお尻まで向けて………。
カメラ係の鈴木さんは、そんなぼくの半分泣きの顔からお尻、そして叩かれる度に揺れる縮こまった袋、穴までゆっくり撮っていった。
やっと、膝から下ろされると、ぼくは半泣きの顔のまま股を開いてしりもちをついてしまった。
父親役の先輩がそんなぼくの情けない格好に、カメラに見えないところで表情を少し隠して笑いながら「中学にもなってなんだ!!!!これは!!?」とぼくの小さいものを指差して言った。
今度こそ周りの人たちがどっと笑った。ぼくは恥ずかしさのあまり股間に手を置くこともできなかった。
撮影はいったんカットで晴彦に下着と制服をもらってぼくは急いで着替えた。「よかったぜ」と晴彦が笑った。
「あの」ぼくは小さな声で言った。
「これ………どういうやつ、ぼく……あの」
「もしかして太志、恥ずかしいのか?」
晴彦が驚いたように目を細める。
「昨日だってクラスの前で平気で腹出してたのに」
「いや、全然…そんなことないけどさぁ」
ぼくは顔を引きつらせながら言う。
すると横から小学生の2人が来た。信夫、則光と彼らは名乗った。
「よかったよ~太志ちゃん」信夫がぼくの股間を指差して笑った。
小学生にちゃん呼ばわりされる覚えは無い。ぼくはムッとする。しかし、恥ずかしいところを見られた後だ。あまり強気ではいられなかった。
「うん、太志くんなら絶対アドリブでいけると思ったんだよね。それにしてもかわいいね~」則光も笑う。
「いいじゃないかかわいくて。太志はまだお子ちゃまだからしかたねぇよなぁ~」
何も返せないぼくに晴彦が笑ってフォローしてくれた。 肩を組んでニッと笑う。ぼくはえっへんと股間を突き出す真似をして笑った。別に可愛いなら…いいか。そう軽く思って。それに、もうこんなシーンないだろうし。
ここで泣いたらいじめられるかと思って、僕は歯をぐっと噛みしめた。

次は別の部屋で撮影する事になった。制服に着替えて、と指示され着て来た制服に着替える。次の部屋は本当に学校の教室の用に机や黒板、教台が揃っている部屋だった。
先輩たちが急いでいる意味がわかった。窓の外が薄暗くなり始めてる。
生徒役はぼくと、先ほどの小学生だ。
ぼくらが同じクラスで授業を受けてるところから始まった。
ストーリーはというと、ぼくはクラスで人気者で友達からの信頼も厚い。けれど友達の裏切りである日からいじめられてしまう…らしい。
ある程度教室で撮影を済ませると、今度はトイレに向かうシーンから始まる。男子用と入れに入り、言われた通りそぶりだけでもと、ぼくはしぶしぶ小便器に向かおうとした。
「おい豚」
すると、突然ぼくは則光に肩を掴まれてお腹を殴られた。
「……うっ」
なかなか本気で殴られたので、ぼくは目を瞑ってうずくまってしまった。
ここら辺はアドリブでやってと、小石さんの声が向こうから聞こえる。則光と信夫も分かった様に頷いてぼくらは演技を続けた。
でもアドリブだからとこっちも殴れるわけがない。ぼくは中学生に見えないくらいチビだし、小学生の彼らとも背も全然変わらない。
それにさっきはあんな弱みまで見せてしまっている。
「なんだよ」
とりあえず、主人公っぽく睨んで見せる。
「おっ?何だ豚?」
則光と信夫が肩を並べてぼくの前に立った。撮影といえども、彼らの勢いに押されて怖くなってぼくは俯いてしまう。調子に乗った彼らはニッと笑うとさらにぼくに体を寄せて来た。
「うんちか?」信夫が笑った。
みんなが見てる前で、年下になんてこんなこと言われたので。ぼくはさすがにイラッときた。
「ちがうよっ」ぼくはさっさと済ましてしまおうと小便器に向かった。
どうせしなくてもいいんだし、さっさとこんな嫌なシーン早く終わらせよう。
ぼくがそう思ったその時。突然、の手がぼくのズボンに伸びた。
「ああっ!!!!」
それは一瞬の事だった。
一気に一年は、ぼくのズボンを下に下げる。
ズボン。いや、ぼくのパンツまで下がってぼくのでかいお尻がまたカメラに映った。
だが、ぼくは焦って、ズボンをはこうとするが、足を滑らせてそのまま尻餅をついてしまった。またしてもぼくの小さいのがぴょこんと見られる。彼らが弾ける様に笑い出す。
きっと素で笑っているんだろうと思った。ドアの傍で眺めている晴彦も声をあげて笑っている。
「えっ、ちょっと……晴彦く、ん…」
晴彦に助けを求めようとしたが、その隙を利用して1年がぼくの足からズボンとパンツをはぎ取った。
「あはは、見て見て、ツルツルだぜ、しかも小さい」
信夫がぼくのものを指で摘んで叫んだ。
くにゅっと指で簡単にぼくの小さなふにゃちんは折り曲げられる。初めてアソコを人に触られた感覚でぼくはヤカンを額でふかせるくらい顔を熱くした。
こんなのあんまりだ。人に触られるなんて…。しかも、カメラの前で。こんな…撮影なんて。
「よし。じゃあ、やりやすくなったろ?」
手を股間に置いて前かがみになっていたぼくの手を彼らは引いた。
「ここでやれよ。豚」
連れ込まれたのは。個室だった。トイレの個室と言えば、大便器がある場所だ。
突き飛ばす様に則光はぼくのお尻を蹴飛ばし、下半身丸裸のまま大便器を眺める様に立ち尽くしてしまう。
もちろん、カメラも晴彦もそして、監督の小石さんもみんなニヤニヤしながらついてくる。女性陣だけは「いやだ〜」と言いながら便所の外へ出た。
「どうせ、その腹じゃ今日も食べ過ぎたんだろ。きっともりもり出るぜ」
則光は大声で笑いながら、ぼくの肩を掴んで、無理やり大便器にしゃがませた。下半身丸裸で便器に股がったぼくをみんな汚いものでも見るようにしてぼくを見ていた。
ぼくは便器に股がりながら、周りを見渡した。
みんな、ニヤニヤ笑いながら、ぼくの困った表情を見ている。助けを求めるような顔をしても誰も助けてくれない。
カメラマンも何も言わずぼくのそんな様子をカメラに映していっている。
どうしよう…どうしよう…。
「しろよ。うんち」
「ほら〜。ぶりぶり出せよー」
則光と信夫の容赦ない声が聞こえる。背中や頭を叩かれ、なんだか怖くなってきた。ぼくの目はだんだん潤んでくる。
「だーせ、だーせ、だーせ」
終いに手拍子までが聞こえてくる。則光と信夫だけじゃない気がした。大勢の手拍子の音が次第に強くなる。ぼくは目を瞑って、お腹に力を込めた。

カットという声が聞こえるまでに、すごく長い間時間が経っていたような気がした。
ボーッとぼくは便器に股がって、芝らなくの間、立ち上がれなかった。
「早くケツ拭けよ!!」
と、一年に蹴られてぼくはバランスを崩して倒れてしまう。
汚れたお尻や、玉がカメラに一瞬向いて、大勢がどっと笑った。
さっと体制を立て直したが少しの間笑い声は続いていた。
屈辱に耐えながら、ぼくはトイレットペーパーを手に巻いて、急いでお尻を拭いた。
そう、本当にみんなの前でぼくはうんちをしてしまったのだ。
その様子はカメラにバッチリ写ったし、プリプリうんちをする音から、汚れた映像まで全部バッチリとられたのだ。
「ケツ拭いてるぜ~このブタ」
「人前でよくウンチなんてできるよね?」
「まじくせーんだけどぉ」
お尻を拭いているぼくを見ながら、彼らは次々と罵倒する。もう撮影は終わっている。本気で罵倒しているのだ。
晴彦はパンツを手にとってぼくに渡した。ぼくは何も言わずにそれを履いた。涙が頬を伝った後だった。
「デブちゃん元気か?」信夫たちもやってきた。ぼくは首だけ縦に動かした。
晴彦がぼくが泣いてるのに気がついた。だが、同情した様な顔は見せなかった。
「何泣いてんだよ、だいたいこの映画お前が引き受けたんだろ。お前が最初の日から自分の体教室で見せたそうだったし、だから俺がスカウトしたんじゃねぇか」
「で、でも……」
「いいじゃねぇか、こんなチヤホヤされることないぜ。ちょっと下品だけどかわいい豚ってこと、キャラ作っとけばそれでいいじゃんかよ」
ぼくはそんな笑い声を背中に向けながら、泣きながら小石さんの所に駆け寄った。
「辞めたいです」一言、直球でそう言った。
小石さんとその隣のカメラマンは目を丸くする。
「どうしたの??太志くん、すっごいよかったじゃないかー。演技すっごいよかったぜ」
「あと少しだし頑張ってみないか?」
小石さんもぼくと背を合わせて不思議な顔をした。
「う~ん。君ならひょうきんだし、これくらいのことできると思ったんだけどな。本当はきつかったのかい?」と困った顔で尋ねてくる。
「でも、ぼく」
もじもじしていると則光たちが隣にやってきて
無理矢理ぼくの肩を組んでくる。
「太志先輩はきっと自分のこと気持ち悪いって思われてると思って不安なんですよ」
今までに無いくらい優しい口調で彼らは小石さんに言って、微笑んだ。
「え!!?太志くんそうなの?」
小石さんは驚いたような顔を見せる。
「そんなこと誰も思ってないよ!!だいたい映画だし、主役なんだから厳しい場面はあるけど、それは仕様がないよ。それに、みんな太志くんのことよく思ってるんだからさあ」
「なぁ、信夫くん」
「そうですよっ!!太志先輩」
信夫もわざとらしく口調を合わせてぼくの頭を撫でた。
トイレで一番にぼくのアソコを摘んだのもこいつだった。ぼくは顔を背けた。
「こんなに丸っこくて幼い顔してるんだもん。まだ純粋って感じするし。多分ボッキとかも知らないんですよね」
信夫の言葉に全員が同時に笑った。もちろんぼくは知っていたけど、大勢の前だったので首をかしげた。
「えぇ。本当に知らないんだ」
女の人もそう言って、ぼくはあははとわざとらしく頭を掻く。
「とにかくもっと自信もってね。次、ラストだからさ」
小石先輩がぼくの背中、ではなくお尻をぽんっと叩いた。
「ほーら、よちよち泣かないで」
信夫や則光はニヤニヤしながらぼく涙を拭いたり慰める振りをしてきた。
大勢の前で年下になんてそんなことされたくなかったが、恥ずかしくなって何もいえなくなった。

「じゃあラストとるか!!」小石さんが張り切って言った。
「じゃあ太志ちゃん体操服着替えて」カメラマンに言われ、ぼくは大人しく着替えた。
が、そこで絶句する。体操服は小さくピチピチでへそは簡単に出てしまうし、ブリーフが半ズボンのところどころから見えるほどだった。さらにズボンが食い込んでお尻が痛いほどだった。
「かわいいよ太志くん」晴彦たちが隣で笑った。もう本心じゃない事くらいわかる。馬鹿にした様な目でぼくの姿を見つめている。
それでも、これで最後だ。とりあえず早く終わらいと言う一心だった。
カメラが回った。体育が終わりぼくたちは教室に帰って席に着くとと一人の財布がなくなっている。
いじめっ子の仕向けだが、ぼくが罠にはめられる、というものだ。今回はだいたいの台本もあったし、晴彦の言うとおり、だいぶ気が楽だった。
スタート、と言う小石さんの厳しい声を元に、撮影が開始される。
「先生、このデブですよ」信夫が突然ぼくを指差した。
「なんだとぉ?」先生役の晴彦が竹刀を持ってぼくの前に来た。
「前に立て!!!!」
ぼくは何も考えないようにしながら、黒板の前に立つ。数少ない席に座っている生徒役の則光や、信夫。教室の後ろに立っているカメラマンや小石さん、また女の人たちが見えた。
早く終わらせて帰ろう。明日からこんなトコ二度と来るもんか。できるだけ彼らと目を合わせない様に、ぼくは撮影の次の展開を待つ。
「どこに隠した?」
晴彦の声が聞こえる。前でおへそを出して俯き加減でぼくは何も考えないようにして立っている。台本ではここで机の中を調べられるところまで書かれていた。ここで見つかって終わる、と言うものだった。
台本どおり、生徒役の二人がぼくの席を調べる。そして用意されていた財布を取り出した。
「こいつが犯人だ!!」
「ごめんなさい」
できるだけ愚痴愚痴言われない前に、ぼくは早めに観念した様にそう言った。そこでカットがかかると思ったからだ。
しかし、それでも終わらない。カメラはまだ回っているし、小石さんは何も言わずにぼくを眺めている。
また何かあるのだろうか。だんだん不安になってきた。
「おい!!」
晴彦が竹刀で床を力一杯叩いて怒鳴った。
「先生は本当に悲しいぞ。こんな女みたいなことをして!!」
すると、信夫が立ち上がってこう言った。
「胸あるし女ですよ」
まるで本物の台詞の様な言葉。ぼくだけアドリブで、他の生徒全員台本どおりなのだろうか。だとしたら、どんな内容なんだろう……。
晴彦がカメラが見えないところでニヤリと笑ったのが見えた。「本当か?確かめなきゃな」
晴彦が竹刀で器用にぼくの体操服を捲る。膨らんだ旨が露になると則光たちがケラケラ笑う。
顔を赤くして、手で乳首を隠すと気を付けを命じられた。
大きな腹と胸が突き出す中、晴彦はみんなの前でそれを手でもみ始めた。
「わっ………」ぼくは体を震え上がらせた。太ってるだけあって胸は弱かった。股間がむずむずしてくる。おしっこが出そうになる。
「おっぱい触られて喜んでるぞあいつ」
信夫が冷やかしてくる。ぼくは無視して、ただ目を瞑って耐えた。
「先生玉も調べてくださいよ」
今度は則光が笑い混じりの声でそう発言する。ぼくは顔を青ざめた。
晴彦はそっと、ぼくの耳元で囁いた。
「本当にただのキモイ豚にしてやるよ」
ズボンの上から、竹刀でぼくの股間の辺りをなぞる。
「ないぞ~」
「やめて…………」
竹刀がぼくの股間を刺激する。意識が限界まで来そうだった。
竹刀がいろいろな角度からぼくの急所を刺激する。
徐々にぼくのピチピチのズボンの前がだんだんと膨らんでいった。ぼくは自然と前かがみになる。気づかれたら、撮影どころか大笑いだ。もう、かわいいなんていわれない。上着のシャツを無理やり下に引っ張って隠した。
しかし、股間から不自然にもポコンと突き出たモノは明らかに非常識だった。
「あれ、これはなんだあ?」
晴彦が大声でいって、竹刀で上着の裾を捲り上げた。今度こそわかるくらいに股間がテントを張っている。
則光と信夫が窓の外にも響くくらいの大声で笑い始めた。もちろん小石さんたちもわかっているのか、教室の後ろからも大勢の笑い声が聞こえる。
晴彦はニヤニヤ笑いながらテントの箇所を竹刀で突く。
「うぅ、あうぅ」と声を出してしまい。さらに笑いが飛んだ。
「よかったなぁあったあった」晴彦がそう言って竹刀を放す。張り裂けそうなくらいピチピチのズボンはぼくの勃起した性器で持ち上がっている。
晴彦は笑いをこらえながら、ぼくに罰だ、と筋とれを命じた。教台の上でぼくを寝かせ腹筋をするように言う。
仰向けになると、ぴちぴちズボンがさらにぼくの股間を刺激して膨らます。
さらに腹筋のときは明らかにへその下の部分が天井に向かってテントを張っているのだ。
おさまれ、おさまれ、と必死に思うのが、膨らみは最高潮に達していた。
カメラマンもぼくの腹筋の様子を撮りに近づいてくる。勃起したあそこも隠せれずと、ぼくは今にも泣きそうだ。
こんな撮影、早く終わって欲しい。
晴彦はわざと気づかない振りをしながら、太志ちゃんは元気だな~と大声で言った。小学生たちは顔を見合わせて笑った。

次に腕立て伏せを命じた。ぼくはもうしんどくて汗を流しながらやる。
「おい、この豚。はぁはぁ言って、交尾してるぞ!!」信夫が膨らませた股間を床に近づけたりひいたりしているぼくを指差して笑った。
終わるとぼくは汗だくだくで、晴彦がそれを見て「臭いから上脱げや」と怒鳴った。もう抵抗のできないぼくは上を脱いで半ズボンだけになる。盛り上がった股間を隠せずと、カメラの前で呆然と立ち尽くす。これからの成り行きを想像するだけで足が震えてきた。
「おい!!誰かズボン脱がしてやれ」
晴彦の言葉が聞こえた気がした。信夫が嬉しそうに真っ先に飛び出してきた。
そして、とうとう大勢の前で、ぼくのズボンは下げられた。
ぴょこんと今度こそ誰でもわかるくらいに勃起したぼくのものがパンツを膨らましていた。信夫が間近で爆笑した。
「触らせろよ」
「やめてよ!!」
膨らんだ箇所を手で覆って必死で抵抗する。
「おらおら〜。勃起やろーパンツ脱がしちゃうぜ?」
信夫とぼくのやり取りに、カメラが近づいてくる。そして、ぼくの股間をUPでとろうとする。
見せて見せてと、他の則光も前に出てきて、ぼくの勃起した部分を確認して大笑いした。
手で隠そうとすると「ボッキ豚~」と言いながら彼らはパンツの上から膨らんだアソコを交互に握ってきた。
「かってぇ〜〜」
「きゃはは、エロ豚じゃん。こいつ。うわ、びくびくしとる」
「生で見せろよー。ほら、下げるぞ〜?きゃはは」
ただでさえ年下に見られて我慢していた恥ずかしさが、頂点に達して、ぼくは何かが弾けて声を上げて泣き出した。
周りは一瞬静まり返る、が直ぐに笑い声が聞こえた。
ぼくのパンツはまっき黄になってパンツの隙間からおしっこが流れていく。
カメラの人はこんなおもしろいものは二度と取れないとばかり、ぼくの泣き顔からすべて撮っていた。
泣き終わって下を向いていると。晴彦が笑いながら「拭けよ」と容赦なく言った。
ぞうきんを渡されると思ったが、晴彦は笑って言った「パンツとシャツで拭けよな。お前が自分で漏らしたんだろ」
ぼくは黙っていると、「早く拭けよ~」と1年からも批判と笑い声が上がり、濡れたパンツを脱いで床を拭いた。とうとう全裸になってみんなにお尻を向けながら漏らしたオシッコを拭く姿はととてつもなく惨めだった。
ある程度拭くと、晴彦が信夫にぞうきんを渡した。
「このデブちゃん一人じゃトイレにもいけねぇみてぇだからさ、拭いてやってくれん?」
「はーい、先生」と信夫は楽しそうに返事すると、全裸で蹲っているぼくに近づいて来た。
「じゃあ太志豚、尻向けろ。どーせ、さっきのウンチもついてるんだろ?」
信夫は涙目で蹲っているぼくの横腹を蹴る。もう従うしかなかった。
四つん這いになってお尻を信夫に向ける。
小学生にお尻を見せて拭いてもらうなんて、こんな恥ずかしいことはなかった。
「ほら、ちょっと糞付いてるぜ?くせーくせー」
信夫がぼくの尻の穴を広げて言って、またもやみんなが笑った。
信夫は玉の裏まで握るように拭いてきて、ぼくは段々と信夫の狙いがわかってきた。
「こっち向いて、股開けよ」
ぼくは今度は信夫に向かって股をMの字に開いた。オシッコを漏らして萎んでいたアソコがピクピク上に持ち上がっている。
まだ信夫以外は気づいていない様子だった。
ぼくの反応し始めた股間は、ぴくぴく上下に動いている。
「あれれ先輩なんにも知らなかったんじゃないんですかぁ??」
小声で信夫がぼくにそう言った。
「ごめん……なさい」
「せっかくだからMAXにしてやりますよ」
信夫はそう言ってしごくようにして雑巾でふいた。
「あ、ああ、や。や、やめてください」ぼくは股間を刺激されながらも縋る様に言った。
「いいじゃないですか先輩」信夫は耳元で囁く。
「どうせメス豚にしかみせねぇんだし。どうせ勃ってもちっさいし」
「ごめん………んなさい」
「先輩自分でのことかわいいって思ってるんみていですけど、よく考えてくださいよ…」
それから信夫は大声で言った「なんかコリコリしてきた」それからぱっと雑巾をはなし、大声で笑う。
そしてぼくを両腕を抱きかかえるようにしてもって、ぼくの情けなく、だが元気に天井に向いているものを、カメラや周りのみんなに見せ付けた。
もはや撮影など忘れて信夫も則光も先輩もおおはしゃぎで笑う。
「生の勃起ちんぽだぜ!!」
「やっぱり小さい!!」
「ってか玉肉に埋もれすぎ」
もう一度信夫はぼくにだけ聞こえる声でこう囁いた。
「どこがかわいいんですか?デブでこんなにもちんぽ立てて」
「漏らした罰だ!!」晴彦がぼくのお尻を竹刀で叩いた。「もう一度筋とれだ」
ぼくはもう、何も逆らえず腹筋を始めた。恥ずかしさいっぱいで、しかも完全に今度は生で天井に向いているアソコを撮られながら。
「おい、ボッキ豚。せっかく元気なんだから、顔にちんこつけてカウントして、やれ!!カウントは大きな声で数えろよ」
「…え?」
「どうした?豚語で数えんだよ!!」竹刀でアソコを弾く。ビヨヨンとアソコは震えて、大爆笑が起きた。
「………ブー………ブーー………ブー……」
またしても爆笑の渦が広がる。ぼくは涙を飲んだ。息が切れて休んでいても、「ここは元気じゃねぇか!!」とアソコを弾かれ直ぐにやらされる。
そして腕立て。晴彦は「あそこを地面につけてカウントしろよ」と言ってきた。則光の「あそこが短いと不便だな」と笑った声が聞こえた。
「ブーー……………ブーー…」つくたびにみんなが笑う。
「…はぁはぁ……ブーぁはあはぁ」息切れしてきた。
「おい、まだ出してないだろ」晴彦は笑いながら。則光を呼んでぼくのアソコを指で摘ませた。ぼくの動きが止まる。
「どうした子豚ちゃん?」晴彦は小声で言った。「最後にただの汚いエロ豚でしめてやるよ」
「え………」ぼくは腕立てを続ける。ようやく気がついた。ぼくが動くと皮がめくれピンクが出たり戻ったりする。
則光は本気で嫌そうあそこを摘んでいた。いつアレが出てもわからない状況だ。
「やめて……やめて」
もちろん、ぼくも勃起した性器を則光に持たれながら大きなお尻を振った。
それを見て、小石さんたちはますます笑う。
「ケツばっかふってんじゃねぇよ」晴彦も馬鹿にした様に行ってぼくのお尻を竹刀で打った。
さすがにこれは嫌だった。ボッキでも恥ずかしいのに、こんなの見られたら。ずっと知らない振りしてたのに。
だが、竹刀でお尻をピシャリと叩かれる。「早く続けろよ」
「いいぞ!!そのままだぞ」
「まじで?見たくね~」
声はあがる。
「もっと早く腰動かせよ」
「ほら、サボるな数えろ」
「ブーー………ブーー………ブーーははぁはぁ…ブーー………はぁは……ブうっ………」
その時、ピュっとぼくのモノから透明なものが飛び出し、則光は「うわああ!!出しやがった!!」といって離れた。
「でたー!!!!」
「最悪~~!!」
「まじで!!?ほんとにあのデブやばい!!きもすぎ!!?」
席でぼくの様子を見ていた信夫から、教室の後ろの女性の声まで聞こえ、ぼくは悔しくて情けなくてとうとう泣き出してしまった。
晴彦はしゃがんでぼくの出した精液を見つめると、間近でそれをみてクスリと笑った。
「全然透明だな。まだ、ガキだな。よかったじゃん。でも、もう誰もかわいがってくんねぇんじゃんねぇ?」
晴彦の残酷な台詞が背後から聞こえた。自分で出した白い液体さえ見る事もできずと、ぼくは床に手をついた状態で、しばらく顔を上げる事は出来なかった。

テーマ : 同性愛、ホモ、レズ、バイセクシャル
ジャンル : アダルト

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